2007年04月08日

ハーレクイン・イマージュ  心の花嫁/レベッカ・ウインターズ

心の花嫁 恩師であり親友の兄であるミゲルの離婚裁判でニッキーはミゲルの不倫相手として召還される。バスク地方の文化を研究していたニッキーは八ヶ月前にあった出来事から、大学を辞めコロラドに引っ越していた。裁判では同じ研究に携わったニッキーとミゲルの親しい関係が明らかになっていくが、ニッキーは彼に妹の親友以上の存在としてに扱われることはなかった…

 今月の新刊「きみに捧げる祈り」を読んでいたら無性に読み返したくなってしまったのがこの作品です。
 前半は離婚裁判の様子が綴られ、ヒロインがどのようにヒーローに惹かれていったか、どんな出来事があったのか、ヒロインがヒーローの元を離れた理由などが徐々に明らかになっていきます。人知れず親友の兄に恋心を募らせていったヒロインとヒーローの実際の関係は…?これが裁判形式だからか、わりとスリリングでどきどきしてしまいます。後半はヒーローの心情も(読者へ)描かれ、過去の同じ出来事をどのように見ていたか、全く別の面が明らかにされ、意外な真相が露呈します。このへんはホントに面白いな~と思います。気になるところと言えばヒロインの想いが激しすぎるところが若干あれなのですが、この作者さんはどれも全般的にそんな感じとも言えますね。

 お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年10月01日

ハーレクイン・イマージュ  白い夜に抱かれて/キャサリン・ジョージ

Bargaining With the Boss (Harlequin Romance, No 3493)  :Amazon
 ボスのジェームズに密かな想いを寄せていた秘書のエラリーは、重要情報を漏らしインサイダー取引に関与した疑いを突然かけられる。ショックを受けたエラリーは辞表を提出し、両親が営むカフェ兼レストランで働き始めた。ある日ジェームズがレストランに現れエラリーを夕食に誘い出し仕事に戻って欲しいと言うが、エラリーは断り…

 エラリーは普通に恋に悩むヒロインですが、誇り高く、相手が好きな人だからといって決して妥協はしない、頭をしゃんとしたイメージのあるキャサリン・ジョージのヒロインそのままです。そんな彼女にどんどん夢中になっていき、翻弄されるヒーロー ハート を読むのが大好きです。ヒーローはかなり(作者に)いじめられていますから。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

 ところで裏表紙には雪山山荘ものみたいなことも書いてあり、それは嘘ではないけれど、少しニュアンスが違うと思いました。

2006年09月21日

ハーレクイン・ヒストリカル  求婚の作法/ステファニー・ローレンス

求婚の作法 (ハーレクイン文庫) 妹が結婚したため、屋敷をまかせられる女主人となる花嫁を探すジャックは社交シーズン前にある舞踏会に出席してソフィーと出会い惹かれ合う。社交界デビューした4年前に母が急死しそのシーズンを楽しめなかったソフィーは、叔母の家に滞在し今年社交界デビューする従妹と共にロンドン行きとシーズンを楽しみにしていた。翌日から毎日のようにソフィーの目の前にジャックは姿を見せ…

 「愛のソネット」から1~2年後、前作ヒロインの長兄のお話です。妹が家や領地の管理を受け持っていた間は遊び回っていた放蕩者ジャックですが、イメージががらりと変わっています。どうやら前作後数年間は家のことも責任を持っていた様子。妹のようなしっかり者の花嫁を探していたときにヒロインと出会います。理性半分感情半分でヒロインをターゲットにしたジャックですが徐々に…と、そこは前作もそうでしたが、改心した放蕩者がおろおろしているのは面白いです♪ 平然とした顔の裏で熱い想いが煮えたぎっているのはツボなんですよ~。そしてそれが爆発したらもう… ハート ヒロインはやはりしっかり者ですが、未婚のリージェンシー・ヒロインということで当然初々しさも。それがヒーローの情熱をより熱く見せてくれるからいいのですねえ。

 メモ お気に入り度:★★★★★ ホット度:★★☆☆☆

 ★の数は前作との合わせ技で増幅されています。汗アセ どこかにメモったわけではないけれど、初読の時は★4つ程度の評価だったと思います。
  (前作主人公たちは名前だけの登場です)

2006年09月20日

文庫その他のロマンス  秘密の恋人/ミランダ・リー

秘密の恋人 21歳の誕生日の夜、エボニーは後見人アランの恋人になった。15歳の頃から彼に憧れつづけ、彼と結ばれた後はその関係を秘密にせねばならずとも、アランへの想いは消えなかったが、エボニーの心は深く傷ついていた…

 オリジナル版持っているのに文庫版が出たので先月買ってしまいました。「砂漠の旅は大騒ぎ」のスピンオフになり、前作のヒロインの恋人だったアランがヒーロー。このストーリーは前作の終盤で匂わせていましたね。
 ヒーローは嫉妬深く猜疑心が強く殆ど自分で勝手に暴走してヒロインをズタズタに傷つけてしまうひどいヒーロー。…なのですけれど、それでもどうしようもなくヒロインを愛し(愛しているとは自分にも認めないでしょうが)、ヒロインはバカ正直なほど彼にひたむきな想いを捧げます。実は結構この作品好きです。よく読み返します。ヒロインはひどい扱いをする彼に見切りをつけなくちゃと思い、ヒーローはヒーローで関係を終わりにしようと思っている、それでもふたりとも離れられない…あたりがいいのかな。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆(3.5)

2006年08月31日

ハーレクイン・ロマンス  十二カ月の恋人/ケイト・ウォーカー

十二カ月の恋人 カサンドラとホアキンが恋人同士になって一年。ホアキンは今まで恋人と一年以上続いたことはなく、出会ってから一年経つと別れを告げていた。カサンドラは一年目のその日を迎えることを怖れ、数週間前から落ち着かなくなっていた。そしてホアキンはカサンドラの変化を感じ取り、ふたりの間はぎくしゃくしていく…

 アルコラール家ものの2作目に当たる、長男ホアキンの物語です。「冷たい瞳の誘惑者」を読んだので、アルコラール家おさらいのつもりで再読。
 元々ラブラブカップルだったのに些細なことがどんどん歯車を狂わせていき、取り返しのつかないところまで…というわけで。いやもうどうしてそんな回り道をするんだってくらい、うねうねと迷路を彷徨うわけです。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★★☆

2006年08月15日

文庫その他のロマンス  ガラスのりんご/ジェイン・A・クレンツ

ガラスのりんご 行方不明となった伯父の手がかりを求め、サラは伯父の友人エイドリアンの家へ行く。そこで初めての小説が出版されるというエイドリアンと出会い、伯父が自分にくれたのと同じガラスのりんご型ペーパーウェイトを発見する。更にエイドリアンからは「伯父さんは処女作が完成したら君をぼくにくれると約束した」と告げられて…

 ヒーローはメロメロ&ミステリアス度が高いです。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆

2006年08月13日

ハーレクイン・シリーズ  西部の掟/ジェイン・A・クレンツ <ロマンス・メーカー3>

西部の掟―ロマンス・メーカー〈3〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ) 親友ふたりが結婚してしまい一抹の寂しさを感じるマーガレット。だが結婚式から帰宅するとそこには一年前に別れた恋人のレイフが彼女を待っていた。よりを戻したいというレイフにすげなくするマーガレットだったが、マーガレットの父親コナーとレイフの母親ビブが結婚すること、レイフがコナーの会社を買収すると聞き、ツーソンのレイフの家へ行くことに…

 マーガレットの書くロマンスは都会的なやり手ビジネスマンがヒーローのもの。それって初期ディザイアのステファニー・ジェイムズ名義の作品じゃん、と。けれど読者には「あなたの書くヒーローは本質的にはカウボーイ」と指摘されます。もちろんレイフもやり手ビジネスマンですが根っこは古風なカウボーイそのまま。時には冷酷になるけれど思いやり深く、適度な傲慢さもあり、私はそこの部分がたまらなく好きなんです~ ハート×2

 メモ お気に入り度:★★★★★ ホット度:★★★☆☆

2006年08月12日

ハーレクイン・シリーズ  宝さがしの夜/ジェイン・A・クレンツ <ロマンス・メーカー2>

宝さがしの夜―ロマンス・メーカー〈2〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ) サラの祖先が自分の土地のどこかに埋めたという五組のイヤリング《フリートウッド家の花》。小説のリサーチのためにこの伝説を調べていたサラは宝さがし専門誌を発行するギデオンという男性と文通を始め、いつしか彼に想いを寄せるようになっていた。《フリートウッド家の花》探索のためにギデオンの家に押しかけることにしたサラだったが…

 ロマンチック・サスペンスを書いているサラですが、中味は夢見る乙女というかほわわ~んとした女性です。ギデオンは3人の中では最近クレンツがよく描くオタクヒーローに一番近いんじゃないかと思います。「夢に見た海賊」のジャレッドがおしゃべりなのとは対照的ですね。猫たちが良い味を出していますが、他はごく普通かなぁ。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆

ハーレクイン・シリーズ  夢に見た海賊/ジェイン・A・クレンツ <ロマンス・メーカー1>

夢に見た海賊―ロマンス・メーカー〈1〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ) 同じロマンス作家の友人マーガレットとサラに無理矢理休暇を取らされ南太平洋にあるアメジスト島行きの飛行機に乗せられたキャサリン。着いた早々強盗に出会い怪しい雲行きに思われたが、アメジスト島にはキャサリンの想像力と好奇心を刺激する伝説と、ホテルのオーナー・ジャレッドとの出会いが待っていた…

 ロマンス小説家の3人がそれぞれ自分の理想とするヒーローを見つける「ロマンス・メーカー」3部作。歴史ロマンスを書く1話のヒロインキャサリンの理想は《海賊》。この話はキャサリンの性格が勝ち気ではっきりしていて面白いですね。ヒーローとなるジャレッドも彼女に振り回されます。舞台となる《クリスタル湾リゾート》の面々の暖かい雰囲気も素敵。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年07月05日

ハーレクイン・ロマンス  愛しすぎた結末/ジャクリーン・バード

愛しすぎた結末 (ハーレクイン・ロマンス (R1665))
 実業家のラウルと暮らすペニーは彼の出張について行きドバイで誕生日を迎えた。婚約指輪を期待していたがラウルがくれたのはダイヤモンドのブレスレット。失望を隠して微笑むペニーだったが、このときからふたりの間に徐々にすれ違いが生まれ、ついに喧嘩別れを…

ネタバレ

 読み返して「ヒーロー最高っっ!ハート×2」と思いました(笑)。ヒロインは純粋天然系、うぶで疑うことを知らないタイプで、悪く言えばちょっとおバカ。ヒーローに無条件に愛情を注ぐので弱み見せ過ぎじゃない?と思っていると、ヒーローはそこにつけ込んでついつい彼女を(ハーレクインふうに言えばドアマットの如く)踏みつけにしてしまうのですが、ヒーローだってヒロインに夢中なんです。ふたりが暮らしていた頃を振り返り

「ざっくばらんに打ち明けると、きみが一緒に暮らすようになって、ぼくは有頂天でクローバー畑の雄牛みたいに幸せをむさぼった」

愛しすぎた結末 (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
 と、告白しています。べた惚れゆえに傲慢に振るまい、そして後悔するヒーローがほほえましくかわいい。ラストではヒーローの行動がヒロインへの愛情に裏打ちされていることがしっかりわかるので、あれもこれも許せます。にまにまと幸せに読み終えられました。

 メモ お気に入り度:★★★★☆(4.5) ホット度:★★★★☆

 こちらはコミック版。雑誌収録されたものを読み返してみると、ほぼ原作通りの展開です。ただしラストが多少ゆるめに変更されているかなぁ。この作品のキモってラストのヒーローの告白であると思うので、そこがぬるいとちょっと残念かなぁ。

2006年04月27日

ハーレクイン・イマージュ  愛の森/モーラ・マクギブニー

 ローガンからプロポーズされた日、キャスリンは彼と妹のキャロルが愛し合う現場を目撃してしまう。翌日彼女は姿を消し、以来5年の間一人ひっそりと暮らしていた。そんな彼女の前に突然ローガンが現れ、強引に自分の家に連れて行く。キャスリンが失踪した後、ローガンはキャロルと結婚していたが…

 気になったので早速読んでみました。読んでいくうちに徐々に内容を思い出しまして、前に読んだときもラストにちょっと微妙な感じを受けて、今回もそれは変わらず。そこ以外はかなり好きです。ヒロインは不器用でかたくなだけど感情は理解でき、一方5年という月日を経てもヒロインに熱い思いを抱くヒーローも素敵。にしてはちょっと隙があるというか無神経な部分もあり、ん~これは仕方がないのかな~。

メモ お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★☆☆☆☆

2004年08月15日

ハーレクイン・イマージュ  ある出会い/ヘレン・ビアンチン

 昨夜の「チューボーですよ」はムサカでしたね。ポイントはギリシャ風ミートソース(シナモン入り)とギリシャ風ベシャメルソース(卵黄・粉チーズ入り)と見ました。夜中だというのにすぐにでも作りたくなりましたが小麦粉を切らしていたので断念。
 ムサカというとすぐに「ある出会い」(ヘレン・ビアンチン)を思い出します。はっきり言ってこのふたつは私の中でワンセットです。

 ギリシャ系富豪(子持ち)に嫁いだヒロインがある日義母の家に招かれ食事をとります。結婚は契約結婚で、二人は10歳以上の年の差があります。ヒロインは事あるごとに夫に反発し、夫の昔のガールフレンドに悩まされ、夫より年の近い義理の息子とは仲良くなりますが義母とはなかなかうち解けないままです。年齢の話題が出て食卓が険悪になったとき、ヒロインはとっさにムサカを誉め「お義母様のお手製ですの?」なんてことを言って話題を変えるのです。

 この作品はオーストラリアが舞台ですが、様々なギリシャ色が見えます。他にはギリシャ料理のイカとタコの話が出てきます。パーティでそれを出されたヒロインは辟易し「ひどいものだった」と感想を漏らすのですが、ヒーローの元ガールフレンド(ギリシャ系)を招いたパーティではあえてギリシャ料理を出しイカとタコも口にしてみせます。女の意地の張り合いですわ~♪

メモ 追記
 近いうちにヒーローの息子のスピンオフが出るようです。

2004年08月03日

文庫その他のロマンス  エメラルドグリーンの誘惑/アマンダ・クイック

エメラルドグリーンの誘惑

 先週金・土に「エメラルドグリーンの誘惑」の再読を終えました。「隻眼のガーディアン」の読後ゆえ、初読の時とはまた違った感想を持ちました。

 最初に読んだときはミステリー・サスペンス風味のヒストリカル・ロマンスと思っていましたが、「隻眼」がああいう作品だったことを考えると、「エメラルド」もヒストリカル・ロマンス・アマンダ・クイック風味。ミステリーっぽい味つけはあるけれど、あくまでも本筋はロマンスなんだなーと思いました。
 ハーレクイン出身の作家さん達が次々に文庫で読めるようになって非常に喜ばしいけれども、やっぱ「ミステリー」のひとつとして売り出してるなーと思っていました。それってもう昔の話なんですね、いつの間にか。普通の長編ロマンス(ハッピーエンドとか、主人公たちがよそ見をしないというきまりを守った)がちゃーんと読めるようになっていたんですね。