2007年08月14日

文庫その他のロマンス  獅子の花嫁/コニー・メイスン

獅子の花嫁 11世紀、14歳の領主の娘アリアナはヘースティングスの戦いで父と兄を失う。領地と彼女自身は獅子と呼ばれるウィリアム王の臣下のライアンに与えられ、彼と慌ただしく結婚式を挙げた後にアリアナは厳格な修道院に閉じこめられた。5年ののち、ウィリアム王の命によりアリアナを迎えに来たライアンはその美貌に魅せられ、アリアナも敵である男への反抗心と同時にライアンに惹かれてゆき…

 サクソン人の美姫と庶子のノルマン騎士…といえば「狼と鳩」を思い出します。この時代を舞台にするということはある程度までお約束なのかなとも思ったり。というわけで設定はとても似ているのですがウッディウィスほど複雑なストーリーではなく、あまり深く考えずに楽しめばヨシ!みたいなノリで面白かったです。惹かれつつも敵であるノルマン人の男に対する怒りを心の中でかき立てるヒロインと、彼女に夢中になりつつも心を開けないヒーローが、時に迷い道を誤りながらも深い絆を結んでいくストーリー。サービスシーンもふんだんにあり、飽きずに最後まで楽しめました。

 お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★★☆(4.5)

2007年06月20日

文庫その他のロマンス  【過去分】珊瑚礁のキス、夢見の旅人/ジェイン・アン・クレンツ

 3月以降クレンツを何冊か読んでいます。しかし1冊しか登録していないので、未登録の内の文庫2冊について簡単にメモ。

珊瑚礁のキス 3/27に読了の「珊瑚礁のキス」は少し古い作品で昔の作品にありがちなサスペンス要素が強めでした。数ヶ月前にヒロインの身に起こった事件をきっかけに25年前にあった事件の謎が紐解かれていきます。得意かどうかと言うとあまり…。特にヒロインのほうの事件はあれが真相のままなのかな?と納得いかない感じもありまして。

 お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆

夢見の旅人 6/14読了のこちらは自ら見る夢をコントロールし物事を多方面から見ることが可能になるという「明晰夢」がキーワードになった作品です。これに慣れるのに少し時間が。でも冷蔵庫にヒロインの写真を貼るヒーローがかわいいし、緊迫感よりものんびりしたムードがどことなく漂い、読後感はこちらのほうがスッキリしました。

 お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆

2007年03月28日

文庫その他のロマンス  ラブ・コンチェルト/アン・メイザー

ラブ・コンチェルト 14歳のラーニは父に連れられて訪れたコーンウォールでひとりの青年ジェイクと出会い、ほのかな想いを抱く。月日は流れ、絵本作家として独り立ちを始めたラーニは、今は離婚して華やかなゴシップを振りまくソプラノ歌手の母がアメリカから連れ帰った新しい恋人のピアニストがジェイクであると知り…

 約20年ぶりに読みました。前に読んだときはいろいろな要素からそんなに好きじゃないなぁと思っていたのですが、今回読み直してこれは面白いじゃん!と。苦手に思っていたのはヒーローと彼女の母親の関係などのどろどろさ加減だったかしら。まぁ母親が強烈なのは確かです。
 全体的には昔ながらのロマンスの構成のまま長編になったものだと思います。お約束の展開もありますし。それでも(大まかなストーリーは知っているにもかかわらず)とてもドラマティックでほぼ一気に読んでしまいました。両親の思惑に翻弄されつつも、最近見かけなくなった純情可憐、それでいて芯の強いヒロインも面白い。思いこんだらどんどん行ってしまうというのは若いヒロインゆえかな。ヒーローの熱愛度がもっと高いとサイコーだったかしら。

 お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年12月13日

文庫その他のロマンス  黒衣の騎士との夜に/アマンダ・クイック

黒衣の騎士との夜に 両親を失い弟と共に叔父の元に身を寄せているアリス。ある日”非情なヒュー"と呼ばれる黒衣の騎士が訪れ、アリスの持つ緑色の石を渡すよう言うが、石は既に盗まれ彼女の元にはなかった。盗人に心当たりのあるアリスはヒューに石を探す手伝いを申し出ると共に条件をつける…

 中世を舞台にしたヒストリカルで、ヒロインは石や虫などの自然科学を研究する女性。彼女の望みは研究を続けることと弟が身を立てる術を見つけることです。

 今回も面白かったです。中世が舞台ってことから血で血を洗う展開を心配しましたけど、そのへんはゆるめで私好み。非情とまで渾名されるヒーローがヒロインに振り回される様にはにやり。気丈でしっかり者のヒロインや互いの心を思いやる優しさもいいです。楽しく読めました。

 お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年09月26日

文庫その他のロマンス  海風の追憶/キャット・マーティン

海風の追憶 実父フォーサイス子爵を絞首台から救うため脱獄の手引きをしたグレースは子爵の叔母の元へ船で向かっていた。しかしそこへ帆船が追いかけてきて、グレースは船長イーサンの手でシー・デビル号へ連れて行かれる。かつて密告によりフランスで監禁されたイーサンはその密告者である子爵の行方を追っていたのだ。彼はグレースを子爵の愛人と思いみ…

 「花嫁の首飾り」に続く三部作の2作目。前作に登場しつつも面識のなかった二人が主人公となります。

 まっすぐであまり迷いのない感情に素直なヒロインと、敵の娘に惹かれた苦悩のヒーロー。彼の苦しみをよく知るためには前作を読み返しておくべきだったかも。というのはちょっと辛めに見るとヒーローが悩み行きつ戻りつする中盤はやや中だるみを感じましたので。まぁ主にラブラブでメロメロですのでこれでいいのかな?(笑)サクサク読めるし面白いことは面白いのだけど。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★★☆

2006年09月20日

文庫その他のロマンス  秘密の恋人/ミランダ・リー

秘密の恋人 21歳の誕生日の夜、エボニーは後見人アランの恋人になった。15歳の頃から彼に憧れつづけ、彼と結ばれた後はその関係を秘密にせねばならずとも、アランへの想いは消えなかったが、エボニーの心は深く傷ついていた…

 オリジナル版持っているのに文庫版が出たので先月買ってしまいました。「砂漠の旅は大騒ぎ」のスピンオフになり、前作のヒロインの恋人だったアランがヒーロー。このストーリーは前作の終盤で匂わせていましたね。
 ヒーローは嫉妬深く猜疑心が強く殆ど自分で勝手に暴走してヒロインをズタズタに傷つけてしまうひどいヒーロー。…なのですけれど、それでもどうしようもなくヒロインを愛し(愛しているとは自分にも認めないでしょうが)、ヒロインはバカ正直なほど彼にひたむきな想いを捧げます。実は結構この作品好きです。よく読み返します。ヒロインはひどい扱いをする彼に見切りをつけなくちゃと思い、ヒーローはヒーローで関係を終わりにしようと思っている、それでもふたりとも離れられない…あたりがいいのかな。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆(3.5)

2006年08月17日

文庫その他のロマンス  運命のいたずら/ジェイン・A・クレンツ

運命のいたずら 弟の会社に乗っ取りを仕掛けるギデオンに会いにラスベガスへやって来たハナ。彼と賭をし、彼女が勝ったら手を引くという約束を取り付けたハナだったのだが…。数週間後、人類学者だった伯母の遺品整理のためサンタ・アイネズ島へと向かうハナにギデオンは強引に同行して…

 プロローグであるラスベガスでの出会いを経て、ハナの本拠地シアトル、そして物語のメインはヴァージン諸島の小島へと変わります。だからオリジナル版の表紙よりこの文庫版のほうが作品のイメージにあっているんですよね。
 ストーリーはハナとギデオンの関係、ハナのまわりで怒る不審な出来事、ギデオンを追う若者、そして亡き伯母エリザベス・ノードの秘密などが絡まっています。クレンツのヒロインには珍しくハナがガンコヒロインに描かれていまして、これはエリザベス・ノードとの関係で意図的なものでしょう。それでもちょっとイライラするんですが、ストーリーもエリザベス・ノードの日記を読むあたりは面白かったです。
 少し気になったのは「である」で終わる文章が多かったこと、ヒーローがヒロインを「あなた」と言うこと。これが結構古くさい感じを持たせられたような気がします。内容自体はそーんなに古くはないのにねえ。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年08月16日

文庫その他のロマンス  虹の彼方に/アイリス・ジョハンセン

虹の彼方に 19世紀初頭。バルカン半島モンタヴィアの教会でステンドグラス「天国に続く窓」を探していたマリアンナはそれが無惨に破壊されているのを発見する。同じく「天国に続く窓」を探していたジョーダンはマリアンナと出会い、彼女の祖母が「天国に続く窓」を制作し彼女自身もステンドグラス職人だと知る。彼はある秘密が隠れた「天国に続く窓」の手がかりを得ようとマリアンナを彼女の幼い弟とともにイングランドの自分の家に連れて行く…

 ナポレオン時代の大陸を舞台にしたもので思い出したのはバーバラ・カートランド。ヨーロッパの小国の君主が国を乗っ取られそうになる、と言うような話でした。同じようにナポレオンの影が重くのしかかる時代の冒険ロマンスです。
 母親との約束に縛られ秘密を抱えたまま少女から大人になっていくマリアンナ。そして彼女と運命ともいえる絆で深く結ばれ、時には残酷に扱い、時には彼女を支え見守るジョーダン。結ばれることはないと思いながらも愛し合うふたりの思いが激しすぎます。ヒロインは強いですねえ。ステンドグラスの謎も徐々にわかり、歴史はどうだったっけ?と調べたりしてドキドキ。面白かった~。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆(3.5)

2006年08月15日

文庫その他のロマンス  ガラスのりんご/ジェイン・A・クレンツ

ガラスのりんご 行方不明となった伯父の手がかりを求め、サラは伯父の友人エイドリアンの家へ行く。そこで初めての小説が出版されるというエイドリアンと出会い、伯父が自分にくれたのと同じガラスのりんご型ペーパーウェイトを発見する。更にエイドリアンからは「伯父さんは処女作が完成したら君をぼくにくれると約束した」と告げられて…

 ヒーローはメロメロ&ミステリアス度が高いです。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆

2006年08月13日

文庫その他のロマンス  ハイランドの霧に抱かれて/カレン・マリー・モニング

ハイランドの霧に抱かれて 16世紀初頭スコットランド。類い希な美貌を持つ伯爵ホークに妖精の女王までもが心奪われたと知り激怒した妖精の王。ホークを拒むことの出来る、彼に恋をしない女性を彼の元に送るという命を受けた妖精王の使い・道化は美しい男に裏切られ人生をめちゃめちゃにされた20世紀の女性エイドリアンをタイムスリップさせる。エイドリアンは否応なくホークと結婚させられるが…

 ああもう言うまでもなく面白かったですよ!!2作目のヒストリカルはストーリーの先の予想がある程度ついたのですが、こっちはどうなるのか最後まで目が離せなかったです。難点と言えばヒロインが前半かたくななものでイライラさせられたんですけど、ヒーローはそれを補って余りある素晴らしさ。最初のシーンでは「何この優男」と思ったし美形だと言われても姿形は想像するだけですが、読み進めていくと…もう…心の美しさ、気高さは筆舌に尽くしがたいわ。ああ次作まで待てないどうしよう…。

 メモ お気に入り度:★★★★★ ホット度:★★★★☆(4.5)

2006年08月11日

文庫その他のロマンス  ハイランドの戦士に別れを/カレン・マリー・モニング

ハイランドの戦士に別れを モルデバンの領主のひとり息子14歳のガブレイルは母親の遺体に屈み込む父親を目撃し、村をマッケイン一族に焼き討ちされ、狂戦士ベルセルクとなった。16年後、友人の元に身を寄せていたグリム(ガブレイル)に恩人ジブラルタから彼の領地ケイスネスへの呼び出しの手紙が届く。ジブラルタは愛娘ジリアンを結婚させるためグリムを始め三人の男たちを呼び出していたが、グリムは生涯結婚しないと決めていた。呪われた血とベルセルクゆえに…

 カレン・マリー・モニングのハイランダーシリーズ2作目。1作目より先に読んでしまいましたが、とても面白かったです!なんか頭がまだぼーっとしてます。
 主人公ふたりがとても良いんですよ~。互いに好きで好きで好きで好きでたまらないのに、クールに堪えるグリムと素直になれず反発してしまうジリアン、反発と言ってもホントせつなくてかわいい、この一途に恋するもどかしさ焦れったさはたまりませんね。脇役もまた味があって、私は爺二人組も気に入りました。

 メモ お気に入り度:★★★★☆(4.5) ホット度:★★★★☆

2006年08月09日

文庫その他のロマンス  魅せられた瞳/キャンディス・キャンプ <モアランド公爵家の秘密1>

魅せられた瞳 “いかれたモアランド一族”と呼ばれる変わり者揃いのモアランド家の一員オリヴィアは心霊現象を調査する事務所を開いている。とある降霊会でセント・レジャー卿と知り合い、ロシア人霊媒師のいんちきを暴いて欲しいと依頼されたオリヴィアはセント・レジャー卿と共に彼の家ブラックホープ館へ向かう…

 ヴィクトリア朝を舞台にしたヒストリカルではありますが、そのまま現代の設定にしてもほとんど違和感がないだろうと思われます(さすがにアメリカを舞台ってわけにはいかないでしょうけどね)。それなりに面白かったのだけど、主人公ふたりのロマンスがあまり印象に残らず、霊媒師の謎と目的、そして奇妙な夢(とその内容)に興味が行ってしまうのは、この手の設定だとどーしようもないです。他の兄弟の話ではオカルトがらみでないほうがいいかなぁ。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆

文庫その他のロマンス  雇われた婚約者/アマンダ・クイック

雇われた婚約者 継父が急死して住む家をなくし婚約者にも裏切られたエリノーラ。金持ちの話し相手(コンパニオン)として身を立てることを余儀なくされるが、ロンドンの職業紹介所で出会った伯爵アーサーは彼女を偽の婚約者として雇いたいと言う。ある事情からロンドンに滞在する間、社交界の目をそらして欲しいらしい。エリノーラはその間伯爵の家に滞在することになり…

 何事にも動じず氷の伯爵と評されるアーサーと、気丈でしっかり者のエリノーラ。ヒーローが変人というのはいつものアマンダ・クイック(ジェイン・アン・クレンツ)。まぁ、変人とは言っても社交界のルールより自分のルールを優先する…って程度だと思います。けどそんなヒーローもヒロインと出会ってからはすっかり彼女のペース。とにかくヒロインがとても前向きで気持ちよく、周りの人たちを巻き込んでしまうパワー、けなげな部分もちらりと見せて、読んでいて何とも楽しかったです。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆(3.5)

2006年07月29日

文庫その他のロマンス  一夜の代償/ヘザー・マカリスター

一夜の代償 (ハーレクイン文庫) ディー・アンは目覚めると、一糸まとわぬ姿でベッドにいた。前日は前の婚約者の結婚式で彼女は酔っぱらってしまったらしい。隣には同じく何も身につけずに眠る知人ジュリアン、ベッドは洋上の船の上、そして枕元にはふたりの結婚証明書が…

 ストーリー上、端折られている部分が気になるし(何があったのかもっと詳しくっ、というかそもそもそこが大事だろうに!怒 )、書かれているべきことが書かれていない何だか前後編の後編だけ読んでいるようなヘンな感覚もあるなぁ…と思ったら同じ著者の「奪われた花婿」の続編だったのね、チクショー!両方読ませろ~っ。ストーリーはサクサク読めましたが、やっぱりねえ… それからホット度が足りなかったです、もうちょっと期待していたので、そこはダメ。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★☆☆☆(2.5)

2006年07月02日

文庫その他のロマンス  恋はストンと落ちるもの/ドナ・コーフマン

恋はストンと落ちるもの 人気ウェブコラムニストのタンジィは結婚や真剣な関係よりオオカミ男との短い情事を楽しむ29歳。悩みといえば友人が全員結婚してしまったことと、異常なファンSoulM8の存在。ある日大伯母のミリセントから屋敷の留守番を頼まれたタンジィはそこで屋敷のスタッフであるライリーと出会う。どう見てもヒツジ男のライリーに、何故かタンジィはひっかかりを感じて…

 シングルトン恋愛小説にミステリー・ロマンスの要素もプラスした作品、かな。女友達やミリセントとの軽快なやりとり、謎めいたライリーとのムズムズする駆け引き、それらをストーカーSoulM8事件の緊張感で包んでいます。ぱっと見地味系だけど実は…というヒーローは他の作品でもいますねえ。ライリーの正体は読者には早めに明かされますけど、タンジィがそれを知るまでのふたりの間っていうのが結構好きだなぁ。この焦らされ感がいいのよ ハート×2

 ところでタンジィは大体こんなふうに男性をオオカミ男とヒツジ男に分類しています。

  • 群れのリーダーとなり堅実で頼れるヒツジ男

  • 決して飼い慣らされたりしない獲物を狙ってうろつくオオカミ男
  •  メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆

     表紙には仰天したしページ毎のウサちゃんスリッパはよくわからないのだけれども、本の全体的なつくりは結構好きです。とても読みやすく、長編が苦にならないのです。

    2006年06月14日

    文庫その他のロマンス  ふたたび熱く/ジョー・リー

    ふたたび熱く 婚約仮装パーティを開いたマギーは親友から「一度もベッドをともにしないで結婚を決める人なんてどこにいる?」と言われ動揺し、パーティのセクシーな雰囲気にも背中を押され、オペラ座の怪人の仮装をした婚約者をクローゼットに連れ込み激しく愛を交わす。だが、身繕いを終えてパーティに戻ると婚約者は何もなかったような顔をしている。訝しく思うマギーの前にもうひとりファントムの仮装をした男―元夫のスペンサーが現れて…

     冒頭は非常にホットではありますが、それ以降はとてもまじめ(と言ったら語弊がありますけど)な展開になっています。二人が結婚していた頃のヒロインはちょっとひどいので、ヒーローがかわいそうになりました。ですが二人とも成長し自分と相手を見つめ直す、大人のロマンスになっています。

     メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★★☆

    2006年06月13日

    文庫その他のロマンス  ひそやかなロマンス/マロリー・ラッシュ

     帯の惹句「惹かれ合っているのに、出会わない二人。」が気になって買ってしまった1冊。

    ひそやかなロマンス <ラブレターズ・コンピューター・デートサービス>を経営するグレアムの元へ精神分析医クレアからの挑戦状とも取れる入会申込書が届く。クレアのプロフィールと気概に興味を引かれたグレアムは自ら理想的な男ダニエルになりすまし、クレアとメールとチャットでデートを重ねていくが…

     ヒーローは数年前に事故に遭い容姿に強いコンプレックスを持ち、自分の良いところを集めた“ダニエル”と現実のグレアムとの間で悩むことになります。クレアも同様に、恋人であるダニエルとグレアムとの間で迷います。このグレアムがねぇ、結構性格がゆがんでるんですよね汗アセ そこに至る理由もわかるのですが…とにかくヒロインは振り回されっぱなしです。

     メモ お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆(3.5)

    2006年05月24日

    文庫その他のロマンス  心やすらぐ緑の宿/ノーラ・ロバーツ

    心やすらぐ緑の宿 アイルランド西部の小さな村でひとりでB&Bを営むブリアンナは、亡き父の遺品の中にかつて父と愛し合った女性からの手紙を発見する。手紙は二人の間に子供が出来たことを知らせるところで途絶えていた。その夜遅く長期滞在の予約が入っていたアメリカ人作家グレイが到着し…

     「海辺の街トリロジー」2作目。前作姉マギーの物語から1年弱が過ぎたところです。ブリアンナとグレイの日常&ロマンスを中心に、姉夫婦のその後、母親との諍い、父親が遺した謎の株券、そして父親が愛した女性“アマンダ”のゆくえなどが盛り込まれます。

     ロマンスあり事件ありほのぼのアイルランド暮らしありグレイの執筆生活(ノーラ自身の経験?)ありで700ページ退屈することはありませんでしたが、読み終わってみると長かったなぁ~とため息。でもラストが良かったです。穏やかで芯が強く実はプライドも高いヒロインが…ね。

    メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆

    2006年02月26日

    文庫その他のロマンス  花嫁の首飾り/キャット・マーティン

    花嫁の首飾り 男爵夫妻だった両親を亡くし義父の元で暮らしていたビクトリア(トーリィ)と妹のクレア。だが義父の魔手が妹に近づき、トーリィは彼を真鍮のベッドウォーマーで殴り倒して妹とともに家を出る。ロンドンへ逃げた二人は生活に窮した末、ブラント伯爵の家でメイド長とメイドとして雇って貰えることになり…

     実はブラント伯爵(ヒーロー)は美貌の妹クレアを愛人にしようという下心ありありで二人を雇った訳なんですが、クレアは天然というか天使というかまだお子ちゃまというかそんな子なので、彼の関心は頭の切れる姉のトーリィへと移っていきます。このへんヒロインとヒーローの攻防が結構楽しい。後半はヒロインが頭がよいゆえにドツボにはまっていく…ってところです。

     そんなに期待していなかったんですがとても楽しかった~。次作も読みます。(でもいつ出るんですか?)

     お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★★☆(4.5)

     Romance Wiki : 花嫁の首飾り

    2006年02月25日

    文庫その他のロマンス  流浪のヴィーナス/ローリ・フォスター

    流浪のヴィーナス コンピューターショップを経営するゼーンはある日同じ商店街に店を開く占い師タマラにこう言われる。「あなたがほしいの」 一旦は断ったものの以前から彼女のセクシーさに心惹かれていたゼーンはその夜彼女の店に足を向ける。そこで彼は意外な彼女の姿を見て…

     お気に入り度:★★☆☆☆(2.5) ホット度:★★★★☆(4.5)

     ラストシーンは○だったけど、他はうん…あまり入り込めなかったです。ヒーローの兄弟がいっぱい出てきますが、前作に当たる「The Winston Brothers」は出ていないのでちょっぴり置いてきぼり感。んでホット度も、うーん…。

     Romance Wiki : 流浪のヴィーナス

    2006年02月19日

    文庫その他のロマンス  ふいにあなたが舞い降りて/リサ・クレイパス

    ふいにあなたが舞い降りて
     19世紀のロンドン。30歳の誕生日を処女のまま迎えようとしていた女流作家アマンダは自ら男娼を雇う。約束の時間に現れたのは驚くほど美しいジャックと名乗る男。初体験に臆する彼女にジャックは歓びを与えるが最後まで進まずに帰って行く。数日後、あるパーティーでアマンダはジャックと再会し、彼が急成長している出版社の社長であることを知る。彼はアマンダにある取引を持ちかけてきて…

     面白かったです~。ヒーローがとてもチャーミング、そしてかなりホット… ハート×2。どうもリージェンシー・ロマンスはアン・アシュリーで面白さに目覚めたので、ホットなラブシーンというのにまだまだ驚いてしまう私。でもこれだけの長編なのにほとんどがヒロインとヒーロー二人で話が進んでいくのもすごいなと思いました。あえて言えば、ヒロインが30歳のオールドミスで男娼を雇うところには好き嫌いが、これと言った事件などは起こらない普通のロマンスなので(私は好きなんですが)ロマンティック・ミステリがお好みの方には物足りないかもしれないと思います。

    メモ お気に入り度:★★★★☆(4.5) ホット度:★★★★★

    2005年12月29日

    文庫その他のロマンス  優しい絆をもう一度/ノーラ・ロバーツ

    オンライン書店ビーケーワン:優しい絆をもう一度 上オンライン書店ビーケーワン:優しい絆をもう一度 下
     メリーランド州の小さな町ウッズボローの宅地開発現場で新石器時代の人骨と集落が発見された。リーダーとして発掘に参加することになる考古学者コーリーだが、共同リーダーとして元夫ジェイクも参加することがわかる。更に発掘のニュースを伝えるTVを見た女性がコーリーの元を訪れ「あなたは誘拐された私の娘ジェシカだ」と言い……

     という波乱含みのオープニングで始まり、コーリーの出生に関する謎、元夫ジェイクとの火花、発掘作業に対する嫌がらせ、そして事件が続き、徐々に真相が明らかになっていく様を発掘作業にたとえています。

     前にノーラの上下巻をまともに読んだのいつだったかなぁ?と考えても思い出せない、それくらい久しぶりにHQorトリロジー以外を読みました。とても面白かったです。
     主題は家族の愛、絆でしょうね。コーリーとぶつかり合いながらも受け止めていくジェイクが良いし、30年前の悲劇とそこからまた人生を組み立てていく様子がとても自然。あまり重たくなりすぎず、周りの人々のロマンスもほどよい加減で楽しく読めました。現代で起こる事件のほうは、う~ん結末がちょっとイマイチだったかな。

    メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆

     コーリーとジェイク以外には3組のカップルのエピソードが挿入されます。コーリーの父母、コーリーを誘拐された娘ジェシカだと告げたスザンヌと元夫のジェイ、スザンヌの息子ダグとコーリーの弁護士ラナ。コーリーも含めそれぞれが30年前の悲劇、愛する人を失う重みを背負っています。それでもこの出来事をきっかけに心を通わせ、理解し、より絆を深めていきます。そのへんはさすがノーラなんですよね~。とてもうまい、じんわり。ですが、決して全体のムードが湿っぽくなりすぎなかったし(事件そのものは悲惨なんですけど)、するすると読めるのが気に入ってるところでもあります。

    2004年08月03日

    文庫その他のロマンス  エメラルドグリーンの誘惑/アマンダ・クイック

    エメラルドグリーンの誘惑

     先週金・土に「エメラルドグリーンの誘惑」の再読を終えました。「隻眼のガーディアン」の読後ゆえ、初読の時とはまた違った感想を持ちました。

     最初に読んだときはミステリー・サスペンス風味のヒストリカル・ロマンスと思っていましたが、「隻眼」がああいう作品だったことを考えると、「エメラルド」もヒストリカル・ロマンス・アマンダ・クイック風味。ミステリーっぽい味つけはあるけれど、あくまでも本筋はロマンスなんだなーと思いました。
     ハーレクイン出身の作家さん達が次々に文庫で読めるようになって非常に喜ばしいけれども、やっぱ「ミステリー」のひとつとして売り出してるなーと思っていました。それってもう昔の話なんですね、いつの間にか。普通の長編ロマンス(ハッピーエンドとか、主人公たちがよそ見をしないというきまりを守った)がちゃーんと読めるようになっていたんですね。

    2004年07月28日

    文庫その他のロマンス  隻眼のガーディアン/アマンダ・クイック

    隻眼のガーディアン チルハースト子爵ジャレッド・ライダーは一族の悲願であるキャプテン・ジャックの宝の探索をし、その謎が隠されているというクレア・ライトボーンの日記がオリンピアという女性の元へ渡ることを知る。実務家のジャレッドは彼女が日記を解読してから情報を買おうと、荷物に付き添ってアッパー・タドウェイのミス・オリンピアの元へ向かった……

     面白かったです!
     見た目は海賊そのものであるのに、時計と予定を書き込んだ手帳を大事にしフレームクレスト家のフレーム(炎)に欠けると言われるジャレッド。進歩的な叔母たちに育てられ「世事に通じている」と自らを言い、図書室で冒険や旅行に関する文献を調べるのが好きなオリンピア。基本はジェイン・アン・クレンツの路線と変わりなく、実際的なヒーローと世間では変わり者と見られているヒロインの組み合わせのロマンスです。
     ストーリーは二人のロマンスがメインで、それに絡んでいくつか事件が起こるというもの。最初から語られている「クレア・ライトボーンの日記」も味つけのひとつ、本筋のミステリーと言うよりエピソードというカンジで、二人の仲を押し進めていきます。それに合わせて様々な人物が登場し、飽きさせません。
     何だろ~こういうちょっぴりハラハラドキドキ、でも基本はのんびりしたヒストリカルっていいねえ♪。読後も頬がゆるむなぁ。

    2004年06月12日

    文庫その他のロマンス  ときめきの宝石箱/キャンディス・キャンプ

    ときめきの宝石箱 没落した家を弟妹達のために盛り返すため、カサンドラは200年前の「スペインの持参金」を探している。その協力をサー・フィリップに請うが、彼はその「スペインの持参金」に絡む理由でカサンドラのヴェレア家と反目を続けてきたネビル家の人間。

     キャンディス・キャンプの『ときめきの宝石箱』を読了。良い気分転換が出来ました。
     宝探しの部分はまあまあ面白かったです。「悪者」との対決はぬるい…盛り上がりがなかったなぁ。それ以外はお気楽に楽しめました。ヒストリカルの重厚さや歴史や「血と剣」などが苦手な人にはおすすめ、逆にシリアスなもの、身も心も震えるような感動を求める方にはおすすめできません。

     私感ですけど、このヒロインがもっと若くてうぶだったらバーバラのヒロイン像に近くなると思いました。

    2004年05月15日

    文庫その他のロマンス  眠れぬ楽園/アイリス・ジョハンセン

    眠れぬ楽園 『眠れぬ楽園』読み終わりました。面白かったです。中盤はあまり緊張感がなかったけれどつまらないというわけではなかったですし(むしろ楽しみました。うひひ)。うまく言えないのですが最近のヒストリカル・ロマンスとは違う不思議にクラシカルな香りを心地よく味わい、ウッディウィスに近いものを感じました。(似てると言うのとは違うので、やっぱりうまく言えない…)

    2004年05月10日

    文庫その他のロマンス  秘めやかな約束/ローリ・フォスター

    秘めやかな約束 『秘めやかな約束』読み終わりました。面白かったです!普通のロマンスが好きで、HOTなシーンに腰が引けない方なら文句なく楽しめると思います。登場人物の誰もがそれぞれの魅力を持ち、いい人過ぎず、生き生きと動き回るのは読んでいてもとても気分がいいです。今までローリー・フォスターは数冊しか読んだことはなく(かなり持ってはいるのですが、殆どが手つかずで眠っています)面白いけれどもうひとつというか、すぐに次が読みたいと言うほどではなかったんですよね。でも今回は未読を掘り出したくなりました。