2007年04月30日

ハーレクイン・ヒストリカル  名うての貴族/ニコラ・コーニック <読書会の秘密1>

名うての貴族 朝レイチェルが川岸で読書をしていると突然一糸まとわぬ男性が川から上がってきた。仰天しながらもうっとりと見つめたレイチェルはそれが両親の仕事仲間で幼なじみのコーリーだと気づく。狼狽えるレイチェルをコーリーはからかうが…

 ニコラ・コーニックの新シリーズ「読書会の秘密」1作目です。小さな村の読書会に参加するレディたちの恋とフランスのスパイの謎が中心となります。

 今回のヒロインは考古学者の両親と各地を移動する生活を続けたため、一ヶ所に落ち着いた生活を望む女性。一方のヒーローは考古学者で自らの冒険心の赴くまま生きてゆきたい男性、将来に正反対のものを望む主人公たちというわけで、これは現代物でもよくあるテーマですよね。個人的には今回の見所はうぶなヒロインを前にぐっとこらえるヒーローでしょうか。信頼しきった兄のような幼なじみの関係から踏み出すためには、キスひとつさえなかなか、なかなか…じれったいのよ(そこがいいの)!

 お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2007年03月14日

ハーレクイン・ヒストリカル  十九世紀の恋人たち/ニコラ・コーニック、ジョアンナ・メイトランド、エリザベス・ロールズ

十九世紀の恋人たち  十万ポンドの相続人であるカシーは遠縁のアンソニー・リンドハーストから縁談を持ちかけられる。相手のクインラン子爵をハウスパーティに招待したと聞かされ、財産を自由に出来る25歳になるまで結婚しないつもりでいたカシーは子爵を追い返すため木に登って急進派の垂れ幕を結んでいた。しかし、そこへやってきた紳士に魅せられ…(「女相続人に求婚を」)

 アンソニーの屋敷「リンドハースト・チェイス」で行われる身内や親しい人を招いた小規模のハウス・パーティを舞台に3つの恋の物語が描かれます。1作目はおてんば女相続人カシー(カサンドラ)、2作目は行方不明になった弟を捜しにリンドハースト・チェイスに潜り込んだエイミー、3作目は4年前に謎の失踪を遂げたアンソニーの妻ジョージーがヒロインです。物語は並行して進むのではなく順番通りに進み、3作目で完結するようになっています。あとがきでも触れていますが3人の作家が非常に綿密に打ち合わせをしているため、咬み合わない部分もなく全体がとてもスムーズ、お見事です。

 一番気に入ったのは3作目かしら。すれ違い、誤解から別れ別れとなってしまった二人がせつない。欲を言えば、2作目の○○の時点では二人は何を考えていたのかはっきり語られていないことが残念かなあ。特にヒーローの混乱っぷりを知りたかった!とにかく3作とも基本はラブラブなので読んでいても楽しかったです。

 お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年12月22日

ハーレクイン・ヒストリカル  サタンの花嫁/アン・ヘリス

サタンの花嫁 :Amazon 1660年。アネリスは両親亡き後清教徒の叔父夫婦の元で暮らしていた。ある日叔父はサタンと呼ぶ何者かを怖れ発作を起こし、突然彼女の縁談を整えようとする。悩んだアネリスが隣人の元に滞在しているジャスティンに打ち明けると、数日後アネリスの後見人の代理だというレディが訪れ彼女をロンドンへ…

 ヒストリカルとしてはあまり馴染みのない17世紀王政復古後の時代を舞台にしたものです。結構興味深くはありますが、私の理解は「三銃士で言えば第3部だな」という程度なので推して知るべし。まぁそれほど深い知識はなくても充分楽しめたと思います。それはさておき惹かれ合っているのに障害(主に互いの心の中)があってなかなか進まないのだから、クライマックス(いわゆる告白とその後)はもーっと盛り上げてラブラブだと嬉しかったかなあ。

 お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆

2006年12月12日

ハーレクイン・ヒストリカル  新天地の花嫁/ヘレン・ディクソン <リージェンシー・ブライド6>

新天地の花嫁 クラリッサは戦争で兄と婚約者を失った。長男を亡くし失意の父ハリーはギャンブルに明け暮れ財産の殆どを失う。クラリッサは弟に屋敷を受け継がせるため、心を亡き婚約者に残したままアメリカから来た農園主のクリストファーとの結婚を承諾する…

 「リージェンシー・ブライド」最終話は少し趣向を変えて摂政時代のアメリカの話になります。半島戦争等の欧州でのナポレオンとの戦いが背景になることが多いリージェンシーものですけど、この時代はアメリカとの間も穏やかでなかったのですね…と復習。

 女主人役を求めクラリッサを見初めたヒーローと死んだ婚約者を忘れられないヒロインなのですが、前半から波乱含み。後半はまた一気に湿度が上がってアメリカ南部が舞台になり、いつものリージェンシーものを期待していると展開はアメリカものっぽいドラマチックなものになっていきます。西部じゃないけどアメリカ西部ものをイメージしていただけるとわかりやすいかも。ヒロインがしっかり者なので(特に後半)サクサク読めた感じがします。ストーリーは面白かったけど、個人的にはラブラブ度がもっとあっても良かったかなぁというのと、あの人はちょっと気の毒に思いました。

 お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆

2006年10月06日

ハーレクイン・ヒストリカル  嫉妬と傷心/フランセスカ・ショー <リージェンシー・ブライド4>

嫉妬と傷心 二十歳以上歳の離れた伯爵に嫁いだマリッサは二年間の辛い結婚生活の後、未亡人となった。夫の葬儀の日に現れた彼のいとこルシアンは夫に生き写しで、マリッサは失神する。その夜、マリッサが夫から解放された衝動から屋敷内を走っているとルシアンと出会い、二人はキスを…

 「リージェンシー・ブライド」4作目は不幸な結婚生活を送ったヒロインと彼女の心を解きほぐそうとするヒーローのお話。

 わりと面白かったんですが、そんなにはまれなかったなぁと思いました。ヒーローは辛抱強くヒロインを思いやるのですが結構鈍感だし(少しは考えろよとつっこみまくり)、ヒーローの愛人はいい人なんですがだからといってなれなれしすぎるわよ、ってしっかりヒロイン気分じゃないっすか(^^; ま、それが伝わりすぎて「んも~っ」と色々焦れてしまうのねえ。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆

2006年09月30日

ハーレクイン・ヒストリカル  愛の足かせ/ステファニー・ローレンス <三人の求婚者3>

愛の足かせ 母親の喪が明けたアントニアは弟と共に叔母のヘンリエッタが住むルースヴェン・マナーに滞在していた。そこへ彼女が想いを寄せていたヘンリエッタの継息子フィリップが帰宅する。亡き母親のせいで婚期が遅れたアントニアはフィリップと結婚したいと願うが、ヘンリエッタもアントニアとフィリップの縁結びを考えていて…

 「三人の求婚者」3作目。前作の2か月後くらい、夏の終わりから物語はスタートします。

 冒頭ではヒロインが比重をかけているのは結婚で愛情のことは二の次三の次。もちろんヒーローのことも好きらしいのですがはっきりと書かれているわけではなく、またヒーローのほうもどのくらい真剣なのかはかりかねて、どちらも何となくもやっと。あまり集中できないときに読んだせいかしら。けれど後半は物静かでおっとりしたヒーローがひとりの乙女に翻弄される様が見られて良かったわ~。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★☆☆☆

2006年09月28日

ハーレクイン・ヒストリカル  愛の円舞曲/ステファニー・ローレンス <三人の求婚者2>

愛の円舞曲―三人の求婚者〈2〉 ハリーはロンドンから離れる途中、大型馬車が横倒しとなった事故現場に出くわす。馬車に乗っていた未亡人ルシンダと義娘は亡き夫の遺産の宿屋を調査する旅の途中だった。一行を救助したハリーは彼女らを強引に自分のおばの家に連れて行く一方でルシンダの馬車に細工がしてあったことを知り…

 「愛のソネット」のヒロインの次兄で前作「求婚の作法」のヒーローの弟ハリーが主人公で、「求婚の作法」直後のお話です。(「求婚の作法」は3月~の話で「愛の円舞曲」は同じ年の春5月頃の話)

 前2作のヒーローも放蕩者ということになっていましたが、今作のヒーローが一番それを強く感じさせられるエピソードがありました。生々しいというか。今作はヒロインも自立し幾分年かさで人生経験も積んでいるため、ヒーローの押しの一手というより駆け引きの要素が強いかも。前二作はヒーロー側が結婚する気満々でしたが、今回はヒーローもヒロインに惹かれる気持ちと結婚を避けたい気持ちの葛藤とかあり、油断なりません。でも肝心なときには駆けつけてくれるヒーローはやっぱりいいなぁ安心できるなぁ。

 お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年09月21日

ハーレクイン・ヒストリカル  求婚の作法/ステファニー・ローレンス

求婚の作法 (ハーレクイン文庫) 妹が結婚したため、屋敷をまかせられる女主人となる花嫁を探すジャックは社交シーズン前にある舞踏会に出席してソフィーと出会い惹かれ合う。社交界デビューした4年前に母が急死しそのシーズンを楽しめなかったソフィーは、叔母の家に滞在し今年社交界デビューする従妹と共にロンドン行きとシーズンを楽しみにしていた。翌日から毎日のようにソフィーの目の前にジャックは姿を見せ…

 「愛のソネット」から1~2年後、前作ヒロインの長兄のお話です。妹が家や領地の管理を受け持っていた間は遊び回っていた放蕩者ジャックですが、イメージががらりと変わっています。どうやら前作後数年間は家のことも責任を持っていた様子。妹のようなしっかり者の花嫁を探していたときにヒロインと出会います。理性半分感情半分でヒロインをターゲットにしたジャックですが徐々に…と、そこは前作もそうでしたが、改心した放蕩者がおろおろしているのは面白いです♪ 平然とした顔の裏で熱い想いが煮えたぎっているのはツボなんですよ~。そしてそれが爆発したらもう… ハート ヒロインはやはりしっかり者ですが、未婚のリージェンシー・ヒロインということで当然初々しさも。それがヒーローの情熱をより熱く見せてくれるからいいのですねえ。

 メモ お気に入り度:★★★★★ ホット度:★★☆☆☆

 ★の数は前作との合わせ技で増幅されています。汗アセ どこかにメモったわけではないけれど、初読の時は★4つ程度の評価だったと思います。
  (前作主人公たちは名前だけの登場です)

2006年09月14日

ハーレクイン・ヒストリカル  愛のソネット/ステファニー・ローレンス <三人の求婚者1>

愛のソネット 家督を継がせる予定の弟が亡くなったため結婚する必要に迫られたエヴァースリー公爵。自分がロンドンにいる間も屋敷を切り盛りしてくれる女性を求める彼は、レスター家のパーティで一人娘レノーアに目をつける。野暮ったいドレスの上にエプロンをつけ眼鏡をかけたレノーアに興味を引かれる公爵は…

 学究肌で何処よりも図書室が落ち着き、虫よけのために普段から流行遅れのドレスと眼鏡をつけ家の女主人として家事を任されているヒロインと、跡継ぎを生んでくれる女性を求める放蕩者ヒーローのストーリー。前半は二人の攻防、駆け引きが続きこれもかなり面白いのですけど、中盤以降はかなりツボにきましたよ~。最初は傲慢で身勝手なヒーローに何コレと思っていたのに、改心した放蕩者、傲慢ヒーローの嫉妬とうろたえっぷり、このダブルで来られるとホントにもうたまりませんわ。サイコー。ヒロインのかたくなさと乙女の恥じらい、そしてラストもめちゃ好みです。

 メモ お気に入り度:★★★★★ ホット度:★★☆☆☆(2.5)

 にしても世知に通じているはずのヒーローは○○○の予想くらいつかなかったんでしょうか。悶々とする種になっているからオッケーなんだけどネ。

2006年09月10日

ハーレクイン・ヒストリカル  美貌のシャペロン/ニコラ・コーニック <放蕩貴族の素顔2>

美貌のシャペロン―放蕩貴族の素顔〈2〉 適齢期のクロスリー姉妹のシャペロンとして保養地ハロゲートへ来た未亡人のアニスは、裕福ではなかったが縁結びの腕を買われシャペロンとしてひとりで身を立て満足していた。到着早々放蕩者で有名なアシュウィック卿と出会い、しかも彼が借りた家の隣人だとわかるが…

 「放蕩貴族の素顔」2作目。前半はシャペロン(付き添い)の仕事、後半は事件が中心になります。今まで読んだ本のシャペロンは遠縁の未亡人とか都合良くそこにいた年配の女性とかでしたので職業的なシャペロンというのは初めて読んだかも。世話をしている令嬢の結婚を決めることがゴール(高額報酬)だなんて思いもしませんでした。ヒーローがかなり辛抱強くしかもヒロインを甘やかしてくれて、好きですねーコレ。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年09月09日

ハーレクイン・ヒストリカル  華麗なる一手/ニコラ・コーニック <放蕩貴族の素顔1>

華麗なる一手―放蕩貴族の素顔〈1〉 エイミーはギャンブラーだった亡き父のせいで常にお金に困る生活を強いられ、今また家長である兄のギャンブル癖に頭を悩ませている。兄が自宅でパーティを催した折りに放蕩者として有名なタラント伯爵と出会う。翌日偶然彼に会うと、エイミーは財力を持たない若者をギャンブルに惑わせると、彼を非難した…。

 「放蕩貴族の素顔」1作目。数々のスキャンダルの主であるジョス・タラントが平凡な容貌のエイミーと出会います。このあとストーリーはエイミーが拾った宝くじによって動いていきます。
 何と言ってもインパクト大なのがジョスの妹ジュリアナ。作者はここまで悪女に描いていてよく彼女をヒロインに据えた作品(3話目)を書いたなぁと。むしろ悪女だからこそチャレンジしたくなったのでしょうか。
 ジュリアナに気を取られてしまいましたがストーリーは結構スリリングで面白かったと思います。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆ ホット度:★★★☆☆

2006年09月08日

ハーレクイン・ヒストリカル  不名誉な噂/リン・ストーン

不名誉な噂 甥のテリーがふしだらな噂の絶えないエリザベスと結婚すると宣言し、驚いたニールは彼女の家におしかけた。暫く前から命を狙われていたエリザベスはニールをその犯人と勘違いし反発する。その後エリザベスが身を隠すために自宅を出たのを目撃したニールは彼女が甥と駆け落ちすると思いこみ、誘拐して自分の所有する古い荘園に連れて行く。だが翌朝、夜にテリーが亡くなったことが伝えられ…

 ちゃんとあらすじを書けましたでしょうか?大まかなストーリーはヒロインの周辺の(殺人も含めた)不審な出来事をヒーローと共に探っていくもの。ヒロインは男装してヒーロー(医者)の助手になりすまします。最近読んだヒストリカルとは趣が全然違うので、ある意味カルチャーショック。ヒロインは何故こんなに自分を捨てているんだろうとか(自分の評判がズタズタにされたってことが終わりに繋がる時代=ヴィクトリア朝ってことなんでしょうか。)、愛してると自分にも認めない相手にも言わない主人公たちが多かったけどこのふたりは何なのとか、死体がゴロゴロ出てくるのにあまり怖くないのは何故なんだとか、色々面白かったです。そういえばネグリジェはしっかり仕舞っていたからまた小道具として出すのかと思っていたけどなぁ。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆

2006年09月07日

ハーレクイン・ヒストリカル  仕組まれた縁組/エリザベス・ロールズ

仕組まれた縁組 やもめで子供のいないダーレストン伯爵はこのままでは家督が放蕩者の従弟に行くため結婚の必要に迫られていた。社交シーズンのロンドンでミス・フォリオットと出会い好ましく思うが…。翌年愛人に無理矢理結婚を迫られたダーレストン伯爵は、ミス・フォリオットの兄の借金の形に彼女に強引な結婚を申し込む…

 「子爵の誘惑」のスピンなんだそうですが、すっかり前作のことは忘れていまして日記を検索して初めて既読だと知りました。そして、案外こまめに読んでいる作家さんだったんだわー。

 ストーリーは結婚する必要がある、でも乗り気ではない伯爵ヒーローと純真で明るいヒロインのふたりが惹かれあいながらもなかなか心から結ばれず、気を揉ませる展開になっています。ヒロインがけなげでねえ。最初こそ元気もいいのだけど中盤以降ちょっとしんみりしちゃいがちなところもヒロイン妹の明るさが救ったりしています。面白かったー。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆

2006年09月05日

ハーレクイン・ヒストリカル  婚約のゆくえ/アン・アシュリー

婚約のゆくえ 祖父の命令でバースの名付け親の元に滞在するアビーは祖父の名付け子で退役したバートと再会する。六年前アビーはバートのプロポーズを断ったが、それは祖父に指示された愛なきプロポーズだったことともうひとつ理由があった…。再度の祖父の干渉に腹を立てたアビーだったが、徐々にバートと親しくなっていき…

 やっぱり大好きー。ちょっと気が強いけれど面倒見のいいヒロインとちょっと短期だけど責任感のあるヒーローのやり取り、会話。普段冷静で抑え気味のヒーローが突如嫉妬深くなるところはにやにや。そして真実を知ったヒーローの狼狽えっぷりにもにやにや。乗り越えていくヒロインは大人ですねえ。ふたりの仲の進み具合は本当に少しずつ少しずつ、そして障害もありなんですが、そのもどかしさをも楽しみました。あーでもエンディングはもっと余韻を楽しみたかったです。

 メモ お気に入り度:★★★★☆(4.5) ホット度:★☆☆☆☆

2006年09月03日

ハーレクイン・ヒストリカル  幸せな誤解/シルヴィア・アンドルー <リージェンシー・ブライド3>

幸せな誤解 フランセスカは母親亡きあと荘園を管理する伯母と暮らしていたが、伯母からは“駆け落ちした妹の私生児”と冷遇されていた。ある日フランセスカは九年前恋に落ちたマーカスと再会する。結ばれなかった恋に傷ついたフランセスカだったが、その傷口を広げたのはマーカスが自分とのことを知人に吹聴したと知ったことだった。今もふたりの間の絆を確信するマーカスは不遇なフランセスカを気にかけるが…

 面白くて一気読み。あっという間でした。次から次へとふたりの間に障害(誤解)が生まれてやきもき。ヒロインはただの衝動的な無鉄砲かなと思ったら勇気があるんですねえ。ヒーローも粘り強く、とにかくへこたれず、ヒロインを守ってくれて好感。自覚はしてないけど再会当時からヒロインにぞっこんのようです。エピローグはもっと長く取ってあの顛末はどうしたのか詳しく知りたかったかも(いや、知らずに想像しているほうがいいんでしょうか)。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★☆☆☆☆

2006年08月04日

ハーレクイン・ヒストリカル  貴婦人の素顔/ポーラ・マーシャル <リージェンシー・ブライド2>

貴婦人の素顔―リージェンシー・ブライド〈2〉 アッシュ家の末娘メグは幼なじみのサイモンからプロポーズされるが、実際的な申し込みだったためそれを断ってしまう。8年後、サイモンは独身のまま放蕩者となり、パリへ渡ったメグは裕福な未亡人となった。ふたりはロンドンで再会し…

 「リージェンシー・ブライド」2作目。前作と関連性はありません。

 何というか、評価に困りました。ストーリーはこの先どうなる?と気になるのですが、ヒロインに感情移入できない、ヒロインがよくわからないんですよね。結構ガンコヒロインかな?別れていた間に何があったのかが最後まで明かされないし、それがわかってもちょっと中途半端な感じ。端で見ていると主人公ふたりは何を揉めているんだとか思ってしまうし…う~ん。

 メモ お気に入り度:★★☆☆☆(2.5) ホット度:★★☆☆☆

 一番好きなシーンは最初の再会シーン(のヒーローの反応)。やっぱりヒロインがアレかなあ。

2006年08月02日

ハーレクイン・ヒストリカル  いたずらな運命/ニコラ・コーニック <リージェンシー・ブライド1>

いたずらな運命―リージェンシー・ブライド〈1〉 (ハーレクイン・ヒストリカル・ロマンス) 雨が降り出した田舎道で起きた二台の馬車の事故でアリシアはジェームズと再会した。ふたりは昔婚約していたが、アリシアは彼を捨て年寄りの金持ちと結婚したのだった。足止めを食ったふたりは宿屋で一夜を明かすことになり、ジェームズはアリシアの名誉のため結婚を申し込むが…

 恋人と別れさせられ結婚を強いられたヒロイン…というと「初恋のラビリンス」(キャンディス・キャンプ)のトラウマが。あれがつらくてねぇ…。今回はズルして読み進む前に彼女の結婚生活の真実を先にチェックし、これなら読んでも大丈夫かなと思いまして。さて事情があって別れ別れとなったふたりですが、怒りはあれど未だに想いを残したまま。けれどもなかなか素直にストレートには行かないわけで、中盤の駆け引きは結構面白かったです。

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★☆☆☆☆

2006年06月16日

ハーレクイン・ヒストリカル  奇妙な家庭教師/シルヴィア・アンドルー

奇妙な家庭教師 伯爵令嬢オクタヴィアは伯母からウィチフォード屋敷を相続し、自ら屋敷を見に出かける。するとそこにはウィチフォードを借り予定より早く到着した銀行家エドワード・バラクラフと二人の姪が滞在していた。姪たちの家庭教師を首にしたばかりのエドワードはオクタヴィアが家庭教師の口を探しに来たと思いこみ、一方のオクタヴィアも愛らしい二人の少女を気に入り、身分を隠したまま二ヶ月間家庭教師となることを引き受ける…

 メモ お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★☆☆☆☆

2006年06月02日

ハーレクイン・ヒストリカル  奪われた福音書/ジュリエット・ランドン

奪われた福音書 1088年。父亡き後地主として土地を管理するレディ・ローズ。だが土地は王に召し上げられ、彼女は一番高い値を付けた男との結婚を命ぜられる…

 話が複雑で読みにくく、最後まで読んでみるとネタがスカッと消化しきれていない印象があり、疲れました。福音書のエピソードは最後まで引っ張ってそれで解決なの?と思いますし、いいキャラクターなのに生かし切ってない弟のエリックとか、ヒロイン周辺のただならぬ感じや怪しいあの人は結局何が目的で??とか…もう~。ヒーローに反発するヒロインというのはいつも通りですが、そのやり方がちょっと…。ノルマンとイングランドの間の溝のせいなんでしょうかね?

メモ お気に入り度:★☆☆☆☆ ホット度:★★★☆☆

2006年06月01日

ハーレクイン・ヒストリカル  婚礼の夜に/エリザベス・ロールズ

婚礼の夜に 子爵未亡人のティルダは、セント・オーモンド公爵のハウスパーティに招かれた従妹ミリーにシャペロンとして付き添うことになった。かつてティルダは社交界にデビューしたての頃に公爵の心ない言葉で傷つき、7年経った今もそれを忘れてはいなかった。一方、ミリーに求婚するために彼女とそのシャペロンを迎えた公爵はティルダに魅せられて…

 元々ヒーローはヒロインの従妹と結婚しようと考えていた訳なのですが、ミリーに夢中になったからというわけではなく、まだまだ二人の間はうち解けていません。ヒロインは初心な少女だった頃を脱し、子爵夫人としての自信をつけた女性。ヒーローの昔の仕打ちを根に持っているのですが、裏を返せば……というわけで、すごいドラマティックな展開こそないものの、大人同士の恋の駆け引きがあるロマンス。暗くなったりするシーンもなくとてもいい感じです。

メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆

2006年04月03日

ハーレクイン・ヒストリカル  恋に落ちた七日間/デボラ・ヘイル

恋に落ちた七日間 婚約中の義妹が素性のわからない男に夢中になっていると聞いたクレアは探偵にその男の身辺を探らせる一方、義妹たちが出席している舞踏会へ顔を出す。ところがそこで見たのは昔の雇い人ユアンだった。かつてクレアは彼に思いを寄せていたが、彼は義妹に夢中だったのだ…

 財産を築き貧しかった頃に憧れていた女性を迎えに行くヒーロー…でも意中の相手はヒロインの妹なんですか、という時点でかなり予想外でした。ふたりの気持ちが揺れ動く様子とか良かったですが、ただ読んでいる途中で「あれ?どこかページを飛ばした?」と思うことが何度か。

メモ お気に入り度::★★★☆☆ ホット度:★☆☆☆☆

2006年04月02日

ハーレクイン・ヒストリカル  天使の休息/ジョアンナ・メイトランド

天使の休息 父親が亡くなり、ペンローズ伯爵の位ははとこのマックスへ移ったが、家長としてローズヴェイル男爵家を維持しているエンジェル。ある日亡き叔父の遺児と名乗るピエールがフランスから訪ねてくる。ピエールの言うことがが本当ならばペンローズ伯爵はピーターになり、怒ったマックスはエンジェルの元へやってくるが…

 こちらは「熱き暗闇」とは逆で、話は面白かったんです。結論が出るまで寝られない!と読み続けたくらい。でも私は頑固ヒロインはそれほど嫌いじゃないほうですけど、う~ん、今回はちょっとヒロインのキャラってどうなの?って感じが…。

メモ お気に入り度:★★☆☆☆ ホット度:★★★☆☆

2006年03月09日

ハーレクイン・ヒストリカル  料理番の娘/アン・アシュリー

オンライン書店ビーケーワン:料理番の娘
 伯爵家の次男であるベネディクトは好ましい花婿候補として社交界でもてはやされていたが、彼自身は退屈しきっていた。そんな折り姉の友人であるラヴィニアからアシュワース家に関連する連続怪死事件の調査を依頼されウィルトシャーへ赴く。一方ジェントルマンの階級を持つ聖職者の娘として生まれたエマは両親を亡くした後子守りのマーサ夫婦が営む宿屋で料理人として働いていた。そこへベネディクトが甥とともに現れ…

 メモ お気に入り度:★★★★☆(4.5) ホット度:★★☆☆☆

 Romance Wiki : 料理番の娘 原書の表紙がずいぶん情熱的ですよね。

 冒頭は英国ミステリ調です。派手なことはほとんどないんですが、手を取られるだけでどきどきとか、すごく惹かれているけどぐっとこらえてとか(う~んうまく言えない)そんなロマンス描写の中でベネディクトの調査も徐々に進められていきます。

 ところでちょびっと気になったんですが、ウォーセスターシャーってウスターシャー(Worcestershire)のこと?

2006年03月03日

ハーレクイン・ヒストリカル  侯爵は恋泥棒/デボラ・シモンズ

侯爵は恋泥棒 家族とともにバースへ避暑にやってきたジョージアナは退屈しきっていた。自らの頭脳に自信を持っている彼女には、その美貌から頭が空っぽと決めつけられるのにもうんざり。だがある日宝石盗難事件が起こり、ジョージアナは事件を解決しようと胸を躍らせる。ところが彼女の行くところ行くところで騒動が起こり…

 ああ、ヒーローのことを盛り込むのを忘れました(笑)。で、感想は…正直かなりがっかり。事件のこと、ホット度、そして何よりも“ロマンス”がね……。

 メモ お気に入り度:★★☆☆☆ ホット度:★★★☆☆(3.5)

2006年03月01日

ハーレクイン・ヒストリカル  仮面をはずした花嫁/ジュリエット・ランドン

オンライン書店ビーケーワン:仮面をはずした花嫁 16世紀後半、王室祝宴局長官の娘として自由に振る舞うアドーナはエリザベス1世の鷹狩りの日に主馬頭代理のサー・ニコラスと出会う。彼の傲慢な態度に腹を立てるアドーナだったが…

 あらすじのようなあらすじでないような文章になってますが、じゃじゃ馬娘がその手綱を取ろうとするヒーローと出会う、ごく普通のロマンスなんです。特徴はエリザベス1世時代のロマンスだってこと。この時代の様々な習慣、恋愛事情が細かに描かれていて面白いです。

 お気に入り度:★★★☆☆(3.5) ホット度:★★★☆☆