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2006年08月16日

文庫その他のロマンス  虹の彼方に/アイリス・ジョハンセン

虹の彼方に 19世紀初頭。バルカン半島モンタヴィアの教会でステンドグラス「天国に続く窓」を探していたマリアンナはそれが無惨に破壊されているのを発見する。同じく「天国に続く窓」を探していたジョーダンはマリアンナと出会い、彼女の祖母が「天国に続く窓」を制作し彼女自身もステンドグラス職人だと知る。彼はある秘密が隠れた「天国に続く窓」の手がかりを得ようとマリアンナを彼女の幼い弟とともにイングランドの自分の家に連れて行く…

 ナポレオン時代の大陸を舞台にしたもので思い出したのはバーバラ・カートランド。ヨーロッパの小国の君主が国を乗っ取られそうになる、と言うような話でした。同じようにナポレオンの影が重くのしかかる時代の冒険ロマンスです。
 母親との約束に縛られ秘密を抱えたまま少女から大人になっていくマリアンナ。そして彼女と運命ともいえる絆で深く結ばれ、時には残酷に扱い、時には彼女を支え見守るジョーダン。結ばれることはないと思いながらも愛し合うふたりの思いが激しすぎます。ヒロインは強いですねえ。ステンドグラスの謎も徐々にわかり、歴史はどうだったっけ?と調べたりしてドキドキ。面白かった~。

 メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆☆(3.5)

The Beloved Scoundrel
 Wiki RomanceWikiより

 アイリス・ジョハンセン(IrisJohansen)著
 酒井裕美訳
 二見文庫
 原題: THE BELOVED SCOUNDREL
 2005年5月25日発行(4月発売)
 ISBN:4-576-05062-1
 舞台:1809年~  バルカン半島、イングランド、ロシア

 コーヒーブレイク 参考資料

 メモ 年表
 1804年 ナポレオン・ボナパルト、フランス皇帝となる
 1805年 トラファルガーの海戦 、アウステルリッツの戦い
 1808年 半島戦争始まる(~1814年)
 1812年 ナポレオンのロシア遠征(6月~)
 1815年 ワーテルローの戦い

 メモ モンタヴィア
 モンタヴィア、カザン両国は架空の地名ぽい?
 ロシアにカザンという都市はあります。位置的に話が合わないように思うけれど、カザンはタタールスタン共和国の首都で、ジョーダンは母親にタタール人の血が流れていると言っているのでここを指しているのかも。
 モンタヴィアはバルカン半島にあるので、モルダヴィア(東ヨーロッパ、カルパティア山脈の東、プルート川もしくはドニエプル川を西限とする地域の名称で、現在はルーマニア及びモルドバ共和国。1809年頃はモルダヴィア公国の時代になる。)あたりを勝手に想像しておきます。

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