2005年12月29日

文庫その他のロマンス  優しい絆をもう一度/ノーラ・ロバーツ

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 メリーランド州の小さな町ウッズボローの宅地開発現場で新石器時代の人骨と集落が発見された。リーダーとして発掘に参加することになる考古学者コーリーだが、共同リーダーとして元夫ジェイクも参加することがわかる。更に発掘のニュースを伝えるTVを見た女性がコーリーの元を訪れ「あなたは誘拐された私の娘ジェシカだ」と言い……

 という波乱含みのオープニングで始まり、コーリーの出生に関する謎、元夫ジェイクとの火花、発掘作業に対する嫌がらせ、そして事件が続き、徐々に真相が明らかになっていく様を発掘作業にたとえています。

 前にノーラの上下巻をまともに読んだのいつだったかなぁ?と考えても思い出せない、それくらい久しぶりにHQorトリロジー以外を読みました。とても面白かったです。
 主題は家族の愛、絆でしょうね。コーリーとぶつかり合いながらも受け止めていくジェイクが良いし、30年前の悲劇とそこからまた人生を組み立てていく様子がとても自然。あまり重たくなりすぎず、周りの人々のロマンスもほどよい加減で楽しく読めました。現代で起こる事件のほうは、う~ん結末がちょっとイマイチだったかな。

メモ お気に入り度:★★★★☆ ホット度:★★★☆

 コーリーとジェイク以外には3組のカップルのエピソードが挿入されます。コーリーの父母、コーリーを誘拐された娘ジェシカだと告げたスザンヌと元夫のジェイ、スザンヌの息子ダグとコーリーの弁護士ラナ。コーリーも含めそれぞれが30年前の悲劇、愛する人を失う重みを背負っています。それでもこの出来事をきっかけに心を通わせ、理解し、より絆を深めていきます。そのへんはさすがノーラなんですよね~。とてもうまい、じんわり。ですが、決して全体のムードが湿っぽくなりすぎなかったし(事件そのものは悲惨なんですけど)、するすると読めるのが気に入ってるところでもあります。

2005年12月20日

ハーレクイン・スティープウッド・スキャンダル  侯爵夫人の艶聞/ポーラ・マーシャル

オンライン書店ビーケーワン:侯爵夫人の艶聞 アンメリング子爵マーカスは周囲の期待をよそに全く結婚に興味が持てなかった。ある日妹ソフィアのウエディングドレスを任された仕立て屋マダム・フェリスに惹かれ猛アタックを開始するが、彼女には秘密があった…。

 スティープウッド・スキャンダル16話「侯爵夫人の艶聞」を読みました。同じポーラ・マーシャルの「諍いの終止符」が好みだったのと、最終話ってことで期待度はアップ。

 以下少しネタバレ。

 他の話を読んだ方にはお馴染みのヒーロー&ヒロインです。(マーカスの妹ソフィアの話は「華麗なる企て」)
 上で猛アタック(死語)とか書いてますが、あくまでも紳士的です。押しの強いヒーローが好みなので私的にはぬるめと感じました。ヒロインの身辺を探るあたりまではハラハラしましたが、基本は二人の間も案外穏やかですしね。マイルドで優しいメロメロヒーローが好きな方はいいかもしれません…。
 シリーズの他の本を読んでいなくてもあまり問題はありませんが、読んでいないと多少点数は辛めになるのではないかなと思います。この作品の重要部分はシリーズの謎が判明することなので。その点で最終話としてのまとまりはばっちりです。

 このスティープウッド・スキャンダル・シリーズ、好きな作品苦手な作品ありましたけど、やっぱりとても面白かったです。毎月楽しみにしていたので来月からはちょっと寂しいですね。まだ読んでいない作品がありますが(近いうちに読みます)またこんな企画ものがあればいいなぁとホントに思います。リージェンシー好きな方もそうでない方もぜひ読んでみてください。

 ところで、前の作品でマダム・フェリスが誰かの支援があったというセリフorモノローグを読んだ気がしたんですが、その辺には触れていなかったのであれは気のせいだったかしら?