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2004年02月20日

ハーレクイン・ロマンス  許せないプロポーズ/ヘレン・ビアンチン

許せないプロポーズ byヘレン・ビアンチン 『許せないプロポーズ』を読了、ちびちびと惜しみながら読みました。やはりいいなぁ、うひひ。

 ビアンチンの作品には「強引な契約結婚」「やさしく、押しの強い求愛」の2パターンの他に「カップルの波立ち」(あまり巧い言葉じゃなくてスミマセン)というパターンも増えてきました。夫婦、あるいはそれに準ずる関係のふたりにちょっとした波乱があるというもの。他の作品なら倦怠期や深刻な問題の浮上になるところが、ビアンチン作品はすべてヒーロー側では揺らぎはなくラブラブなので、ヒロインの不安というのが波乱の正体。お決まりのライバルが出てきてイライラさせられつつも、結局ヒーローが引導を渡すか、ヒロインが蹴散らして読者に快感を与えてくれる所は「あぁ、さすがわかってらっしゃる!!」と思うのです。

ネタバレ(この先ネタバレ少々)
 ターシャは27歳の弁護士。2年前から付き合い今は一緒に暮らしているジャレッドの子供を妊娠していることがわかり、子供を産むということだけ心に決めて彼にうち明ける。ジャレッドの返答は「結婚しよう」だった。ターシャはジャレッドの心に愛はない、義務感だけのプロポーズは受けられないとそれを断り、一緒に住んでいるアパートを出る。ジャレッドはなだめたり誘惑したり食事に誘ったりし、ターシャとの関係を切れないように保ち続ける。ターシャもジャレッドを誘惑しにかかる仕事仲間ソレイユに嫉妬しながらも、別居したままジャレッドとの微妙な関係を続ける……

 ほぼいつものビアンチン(笑)ということです。ジャレッドはターシャを非常に大切に愛おしく思いながらもなかなか「愛している」の言葉だけは言ってくれない、ターシャのほうもそれは同じ。ジャレッドを愛しているけれどそれを言葉にすることはなく、彼の愛情がどの程度のものなのか、彼にとってはただのベッドの上だけの関係なのだろうかと思っているのです。そして愛してくれなければ結婚は出来ない、と。そんなふたりが一旦別れ(ほんの十日ですけど)お互いへ愛情を信頼できるようになるまでのお話…とまとめたらいいのでしょうか。あのカードはぐっと来ましたわん。
 中盤はいつもどおり華麗なナイトライフ&セクシーなヒーローの誘惑付きです。

 Wiki RomanceWikiより

 ヘレン・ビアンチン(HelenBianchin)著
 春野ひろこ訳
 2004年2月20日発行
 Harlequin Romance R-1938 
 原題: The Pregnancy Proposal
 ISBN:4-596-11938-4
 舞台:ブリズベン

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